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2008年6月13日 (金)

楚々と 花々

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庭の紫陽花一輪

ほんのりと夢色

なぜ夢色なの?

夢色紫陽花とラッピングされた鉢植えをいただいたのが、 一昨年、 

夢色を失くしてなるものかと、

その紫陽花を庭に植え替えました。 なのに昨年は花を見ることなく、

そして 今年は悲願の一輪が咲きました。控え目な一輪が。

土壌を少しだけアルカリにしたから、夢色のまま咲いてくれました。

今は花木も花も両手に包み込めるほど小柄です。

でも咲いてくれました。夢色に…

Photo_2 町のオアシスには山吹が咲いてます。

この道を右折すれば図書館が見え、

この道を真っ直ぐ進めば美術館があります。

七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞかなしき

山吹の伝説が鮮やかに浮かびます。

室町時代のこと、武将太田道灌が鷹狩りの折、にわか雨にあい、

つつましい民家の軒先で蓑を借りたいと告げたところ、

娘さんが現れ、山吹の花咲く一枝をそそっと差し出したそうですわね。

実の… と 蓑… との掛詞、

貧しい家とて蓑ひとつもありません…

後拾遺和歌集に詠まれた古歌一首とともに、今も語り継がれる物語。

わたくしが暮らすこの町の城には

江戸時代 中期のころからは、

太田道灌の子孫が藩主として居城し続けました。

江戸時代がひたひたと終焉に向かい、そして明治維新になるまで。

そうした時代の流れを思い、小道に佇みますと、

山吹の花影を、花の一枝を手にした娘さんが、

ふと通り過ぎたような幻想に捉えられ、、

花を眺めるひと時は、楚々と過ぎてゆきますのね。

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コメント

夢色とはそういう色なのですね。道のあちらこちらに赤や青や紫の紫陽花がみられるようになりました。初夏に向かっているのですね。

投稿: 茶飲み友達 | 2008年6月13日 (金) 07時12分

紫陽花ね、色とりどりに咲いているのを、
今日も川縁を歩きながら見ましたですよ。
夢色の言葉は、お花屋さんがつけたのか?
それとも園芸家さんが、そう名付けたのか? 謎ね。
ぼうっと霞むような初々しいピンクなんですよ~

道すがらの紫陽花に見とれるうちにも、
もう夏がやってきますね~
体力つけておかないとcoldsweats01

投稿: かもめ | 2008年6月13日 (金) 21時17分

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