« 2008年6月 | トップページ | 2008年8月 »

2008年7月

2008年7月29日 (火)

或る夏の日のこと

Photo_2 夏の日、

天竜川沿いを北上し、道の駅「花桃の里」に寄りました。

天竜川水系、船明ダムの岸辺にある木造建物の庭には、

インパチェンスの花が置かれてます。この花は開花期間が長く、

よく見かける花ですわね。初夏から秋までを咲き続け、

可憐な花なのに強さがあります。

Photo_5 先を急ぐ身、せっかくの地元特産物も買わずじまい。

国道をさらに北上すれば、

日本国内において年間最高気温を記録することのある、

佐久間の町があります。大きなダムのある地区です。

Photo_3 佐久間ダムよりは下流でありますが、

秋葉ダムも見えて来ました。

此の場所も、車がひた走りしてきた道のりも、

2007年に政令都市へと移行した浜松市の北遠地域です。

Photo_4

広大な山河を突き進む車窓から眺めやれば、

急流を巨大なエネルギーに変える、ダムのすごさとか、

山里とか、里山とか、日々の営みを思うにつけても、

胸に迫り来るものがあります。

「どうかしたの?」と聞かれるほど、

車中の人たちとの会話も途切れがちとなりました。

若いころはこんな思いはしなかった。醒めていた。

多分、人生の先が長いことを信じていたのでしょうね。

どうなることかわかりはしなかったのに。

歳を重ねてきますと、いつの間にか、

森羅万象のすべてが愛しくなりますのよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月19日 (土)

睡蓮

Photo 盂蘭盆も過ぎました。

月おくれのお盆より一足お先に、

ご先祖をお迎えしましたですね。そして見送り、また日常となりました。

今年の4月は従姉妹との別れがあり、享年82歳でした。

昭和元年の生まれでしたから、

第二次世界大戦が終えた昭和20年は、20歳の夏でしたね。

Photo_4 お通夜の席で娘さんが聞かせてくださいましたが、

「知覧に行くまでは死んでも死にきれない」と、

いとこは晩年になり突然つぶやいたそうです。

鹿児島薩摩半島の知覧は、特攻基地でありました。

敗戦へと突き進む日本でしたのに、

お国のためと、

特攻隊の、若い命、尊い命が、海原に散ってゆきました。

覚悟、決断をした若者たちでした。

あってはならない戦争の哀しい傷跡です。

同世代であった従姉妹は御魂の前で、祈りたかったのでしょうね。

安らかな眠りでありますようにと。

知覧まで娘さんと旅をし、そして従姉妹は生涯を全うされました。

今年は初盆でしたわ。

Photo_3 睡蓮が咲きます。水の上に。

水生植物は多種類ありますのに、

睡蓮とか蓮の花とかを見ますと、祈りたくなる。

睡蓮の花の前で、見えないものに向かいただ祈ります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月16日 (水)

ああ 悲恋十年

Photo 田宮虎彦著「悲恋十年」 角川文庫短編集

昭和25年から31年までの作品集です。

長い長い年月、本棚に置いていたまま、再読することもしなかった、

僅か40ページほどの短編です。

本棚の本を整頓しながら、見つけた時点で整頓の手を休め、

しばし読み耽ってしまった。

突然に断ち切られた純愛、

戦時下での画学生がヒロインなのです。

言葉にすれば、逃げるように去った男の姿を追い求める。

腑に落ちないまま流転をしても、相手への愛情はブレない。

結末では別れたそのわけを知らされるのですが、皮肉にもそのわけとは…

一気に読み終えて、ああ、重い。

Photo_2純愛、純潔、相思相愛、

すべては純真から始まり十年が過ぎ去った。

ヒロインには作家の愛情がそそがれますので、

そこは救いでもありますのね。

Photo_3 Photo_4

後日、

浜松のフレッシュネスバーガーに立ち寄れば、

襟足に少女っぽさの残る女性が、ご本を読みながらのティータイム、

わたくしは連れと窓辺に座り、珈琲だけ淹れていただきティータイム、

少女のような娘さんは、何のご本を読んでいるのかしら?

若い時は速読した本を再読すれば、

歳を重ねた分だけは文字を追うことが遅くなり、

文字を拡大鏡で追う場合もあるからして、さらさらと読みこなせない。

ましてや文庫本は小さな文字ををまさぐらなくてはならず。

「悲恋十年」は痛々しいわと数日間も思いながら、

いつまでも痛々しさが頭を掠める読後感から、

脱却できずにいる自分こそが、痛い人みたいと、

珈琲を手に少したそがれてしまいました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月 6日 (日)

半化粧

明日は七夕、彦星と織姫の逢瀬は叶いますのか?

たとえ雨のため天の川の水かさが増そうとも、かささぎの群れの架け橋で、

一夜、織姫は彦星のもとへと、駆け寄ることが出来るはず…

毎年、わたくしなりの願いと祈りを込めますのね。天空のお二人のこと。

七夕伝説が満々の明日は、

暦での24節気、

「じわじわと暑さがやってくるぞー いよいよ夏だぞー」

と教えてくれる、小暑、でもあります。

どうりでここ数日は暑くなりました。

だしぬけに暑くなったみたいでうろたえましたが、季節はすみやかに進みます。

Photo

親しい方のお庭には、

半化粧  半夏生  さらに別名 片白草 と呼ばれる

ドクダミ科のお花が咲き、葉が白くなるから、妙に怪しい。

「怪しいわね」と言ったら、

「白塗りの人みたいで妖しいんじゃない?」と、切りかえされました。

いずれにおはする神さまが誕生させたものか、草花の醍醐味です。

葉表は白くなるのに葉裏はみどり色そのままなんですよ。

わたくしも白粉は使用しますが、ここまで白くはさせない… させてないと思う。

虫媒花ですから、虫を誘いたくて白くなるのでは?と、言われてるようです。

花期の終わりには再びもとの緑色に戻るとか。

よそのお庭なのに、その変化を今夏は見守ってみますわね。

Photo ハーゲンダッツ グリーンティー・アイスクリームを、

今から頂きます。

ご近所さんが「どうぞ召し上がれ」と届けてくださいました。

若草色して見るからに涼しそう。

蒸し暑さにへこたれないで、涼しいおやつの時間です。

おまけに普段に食す氷アイスとは違って、高級感があります!もの~!!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年7月 2日 (水)

百日草

Photo 百日も咲くから 花の名前は 百日草

遠い昔のこと 

おままごとをしていた庭先で 

百まで数えることを教えてくれた花

3歳だったのか 4歳だったのか 百年前のことだったのか

幼心は たった百日を永遠化してしまい 

なにを考えるでもなく ひたすら百まで数えっこしていた 雨上がりの童顔

 

百日草を見かけると

百年前の 幼馴染に出会ったみたいな気分

百歳には到達してない私が

さながら 百年以上も生きてきたかのように

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年6月 | トップページ | 2008年8月 »